2023 archive exhibition

中島尚志 個展「半径1mのSF」

2023年12月9日(土)・10日(日)/15日(金)〜17日(日)
15:00-20:00


ペインター中島尚志の個展「半径1mSF」を開催致します。
中島の作品にはビニール袋がモチーフとして多く描かれています。
中島はビニール袋が有料化される前からモチーフとして注目してきました。
誰もが便利に、そして生活の中に当たり前に組み込まれているモノとして存在するビニール袋ですが、
その扱いはとても雑でよく道端に捨てられていたのが印象的でした。
その当たり前に消費されているビニール袋を主役に描くという行為を長くおこなっています。

時代が進み、有料化される事となったビニール袋が街中に落ちているシーンを見る事は少なくなりました。
当たり前に存在していたものに(有料という)特別な価値が生まれたのです。

その時代におけるモノとは何か?
彼の作品はアクリルから油彩へ移行し、時代を残すアーカイブとして意識されるようになりました。

中島は、その時間軸とは別に優しいタッチで描かれるシリーズも発表しています。
ミニチュアの世界に、同居するビニール袋たち。

小さい頃に人形などでひとり遊びをした経験は多くの方が持っていると思います。
子どもでも手に届く半径1mの生活範囲の中にあるものを何かに見立てて遊ぶ。
砂場やリビングが違う空間になり、全ては思いのままの世界なのです。

本展では、日常に溢れている当たり前の世界と、幼少期によく空想の世界に入り込む感覚の境界を描くこのシリーズを中心に空間を構成致します。
映画の様な壮大なSF世界ではなく、とても身近でどこか懐かしい感覚を覚える「半径1mのSF」世界をお楽しみ頂きたい展覧会となります。

キュレーション:滝本章雄

中島尚志(なかしまたかし)
作家SNS
https://www.instagram.com/comboy226/

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